2011年5月19日木曜日

iPhone プログラミング:おすすめの教科書その1


iPhone のプログラミングをやるにあたって、やはり Objective-C という言語はちゃんと理解しておきたかった。アップルのサイトからダウンロードできるドキュメントは、あまりに簡素を装っている割には内容が濃いため難解である。例えばダイナミックメモリを管理する際の「参照カウント」についても、読者はガベージコレクションの基本がわかっているものとしてあっさり書かれすぎていて、具体イメージがよくわからないという問題がある。

もっと簡単に説明してくれる Objective-C の入門書はないものかと探しているうち、世界一わかりやすいObjective‐Cプログラミングの授業という本に出会った。表紙には iPhone や iPad の写真が描かれているが、どうも内容を読んでいると、元々は MacOS プログラミング用に書かれていたものを、多少 iPhone 用にアレンジしているらしい雰囲気が随所ににじんでいる。

多少気になるところはあれど、C言語は理解している人向けに、Objective-C の主な拡張点を段階的に説明してくれるのは非常にありがたい。

Objective-C のすべてを完全に説明しようとはせず、ある程度のとろで切り上げているのもわかりやすい。再度読み直すときに精神的負担が少ないからだ。とはいえ、この本を読んだだけだとコマンドラインレベルのテストプログラムくらいしか動かせないのだが、それでも C や UNIX をマスターした人には、かなり Objective-C の敷居を下げてくれる本だと言えよう。

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